植立 桃花台歯科
【当院学会発表論文2008】
当院学会発表論文2008
3iインプラントの潮流と考察
はじめに
 1965年Branemark らにより、チタンの骨結合型インプラントが無歯顎に応用されて以来、歯科インプラントは飛躍的に進歩し、現在では日常臨床に欠かすことのできない治療のオプションである。また部分的な欠損症例にも対応され、機能回復のみならず、高度な審美性までも望まれるようになってきている。
 3iインプラントがブローネマルクシステムの改良型として日本に導入されて15年の歴史を振り返ると、日進月歩でシステムが進化し、改良が加えられてきた時期といってもよい。それらの改良は、ときにはユーザーであるわれわれを悩ませたこともある。
 歯科インプラントの治療分野には、多種のシステムや材料、そして手法が存在する。そのような背景の中、3iインプラントが現在のシステム概念に至るまでを当医院で行った臨床例を供覧しながら一度整理し、現時点での臨床応用の考え方と手法を解説して考察してみることにした。

 臨床に登場した当初の3i社は、スタンダードタイプとして、 3.75